皮膚病(にきび・アトピーなど)について

慢性の皮膚病は大変がんこなものです。また皮膚は「内臓の鏡」と言われるように、肝臓、糖尿、胃腸などの状態、更には自律神経やホルモンの働きにも影響されます。
がんこな湿疹を治すには、外用薬だけでは難しく全身状態をみながら体全体を治すことが大切です。

皮膚病について、漢方の考え方

漢方では東洋医学独特の考え方から、皮膚病を引き起こしている体質をかえるため、本人の訴え、皮膚病の状態などを十分考慮し薬草の種類を選び処方をきめ、1日も早い回復をめざします。

こんな症状のある方ご相談ください。

1

肘、膝の内側、首、耳の下などに頑固な湿疹ができる。皮膚は乾燥しやすくザラザラしている。
冬場は皮膚がかさついて、かゆみもあり調子が悪い。夏は汗のため皮膚がただれやすい。
アトピー体質といわれ鼻炎、喘息を伴うこともある。

2

ニキビが顔や首にできる。あぶら性で化膿しやすく、痕が残る。
顔全体が赤くなり、ほてる。

3

急にシミが増えはじめた。以前からあったソバカス、ほくろもひどくなったように思う。
皮膚が弱くなった。首のまわりに細かいイボができる。

4

ジンマシンがなかなか治らない。特に、夕方になるとジンマシンがひどくなる。
かゆみ止めをのむと一時的には調子がよいが、のまないとすぐに、かゆくなる。
最近、薬が効かなくなってきた。

よく使用される基本処方

消風散・温清飲・十味敗毒湯・清上防風湯・桂枝茯苓丸加ヨクイニンなど

一口メモ

アトピ-性皮膚炎とは
最近アトピー性皮膚炎の人が増えています。かってアトピ-性皮膚炎は、「幼い子供の病気」と考えられていましたが最近では成人になるまで 治りきらずに残っている人も増えています。
(例えば、当店では成人型アトピーの相談の比率が乳児・幼児・小児型以上です。)
アトピ-性皮膚炎を起こす人は「アトピー素因」をもっていることがよくあります。
「アトピー素因」とは、本来私たちの体が、だれでも持っている免疫システムである異物(抗原)に対し抗体をつくり排除する作用が、過剰な反応を引き起こす素因です。
いいかえれば「IgE(免疫グロブリン)」ができやすい体質のことです。
皮膚病の原因(アトピー性皮膚炎も含め)
◎アレルギーを引き起こす原因:ダニ、ハウスダスト、食品、花粉、カビなど
◎皮膚の構造の乱れなどアレルギー以外の原因:シャンプー、リンス、接触刺激、かくこと、ストレス、感染症など
乳児のアトピー性皮膚炎/幼児・小児のアトピー性皮膚炎/成人のアトピー性皮膚炎

専門薬剤師がご相談をお受け致します。

  • まずはお気軽にご相談ください